巨人高橋由伸外野手(37)が24日、来季の規定打席到達を視野に入れた。「結果的にそうなっていればいい。積み重ねていく数字だし、到達しているっていうことは、試合に出られているってことだから」と意欲を見せた。今季はわずか4打席足りなかった。来季こそ07年以来、6年ぶりとなるハードルをクリアする。

 そのためにもやらなくてはいけないことは分かっている。「出すものがないと使ってもらえない。そこがすべてだと思う」と、期待感を出せるよう自分を追い込む。「使う、使わないを決めるのは僕じゃないけど、常に出られるよう準備をしたい」と全試合に妥協しない考えだ。ポジションについても「どこでも出られるようにしたい。決まってる選手もいるけど、そういう立場じゃないから」と、まっさらな気持ちで臨む覚悟だ。

 この日、千葉市内で「第5回高橋由伸杯少年野球」の決勝戦を視察し、柔和な笑顔を見せていた高橋だが、今季と昨季の自分の成績については「比較するに値しない」と、厳しく切り捨てた。今度こそ、納得できるシーズンにしたい。はつらつとした子どもたちを見ながら、気持ちを高めた。