ソフトバンク摂津正投手(30)が「ダル超え」を果たした。25日、福岡ヤフードーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円増の年俸2億9000万円でサイン。沢村賞、最多勝、最優秀投手(勝率)のタイトル料を含めた総額は3億2000万円。来季5年目の年俸ではダルビッシュ(現レンジャーズ)の2億7000万円を抜いて史上最高額となった。(金額は推定)
摂津が大幅昇給に一発サインした。「すごく高い評価をしていただいた。納得できる金額だった」。5年目年俸ではダルビッシュを上回る球界最高額。日本人では来季のチーム最高年俸となることも決定的となった。「ダル超え」について「別に…。人は人なんで」としたが、代理人の加藤弁護士を伴った会見では終始にこやかだった。
タイトル料3000万円も加え、総額では3億円を突破した。社会人から26歳で入団。年俸は初年度1200万円から、わずか4年で約24倍に膨らんだ。「入団時はまったく想像もしてなかったし、WBCの候補に入るのも想像していなかった」。本人も驚くサクセスストーリー。「プロに入った年齢も遅かったし、最初から飛ばしていかないとと思っていた。(今後も)太くいきたい」と誓った。
球団の顔として、自覚はたっぷり。来季は選手会副会長の責任も背負う。交渉の席で若手の教育係を託されて快諾。2年連続となる来季開幕投手も、当然のように言った。「もちろんそこは目指してやらなきゃいけないポジション」。日本代表候補に選出されており、WBCで決勝まで進めば開幕まで10日しか猶予がない。それでも「大丈夫というか、できると思う」と事もなげに言い切った。
来季は200投球回と、今季「3」だった完投数の増加が目標。今は心肺機能を高めるため、長距離走を中心に調整している。この男に、慢心の2文字はない。【大池和幸】



