ソフトバンク松中信彦外野手(39)が26日、契約更改交渉を行い、年俸2億円から1億3000万円減となる7000万円プラス出来高払い(金額は推定)でサインした。故障続きで65%の大減俸となった。「成績を残せなかったので、ダウンはしょうがない。来年取り戻すぞという思いでやる」と、現実を静かに受け入れた。

 06年からの7年契約が今季で満了した。かつては年俸5億円を稼いだが、10年オフの交渉で4億円から2億円へ。2年ぶりの大減俸となった今回も、野球協約の減額制限(1億円超は40%以内)を超えた。全盛期から4億3000万円のダウン。「思うような成績が残せなかった。3回も手術し、5回(大きな)けがをした」と、7年間の栄枯盛衰を振り返った。

 今季は左太もも裏の肉離れや左手首故障もあり、レギュラー定着後で自己ワーストの65試合、4本塁打。「統一球を経験して、今までの打ち方ではダメ、詰まったらダメだと。1つの例として松田みたいな打ち方が飛ぶ。打ち方を変えないといけないのかなと思う」。松中はバットの芯をあえて外し、乗せるようにして打つが、統一球対策のため、それを捨てる覚悟だ。

 「ボールが変わらないなら、自分が変わるしかありません。ポイントをボール1個、2個分、前に」。完全復活へ、掲げたのは「脱・3冠王打法」。この日が39歳の誕生日。ケーキならぬ、景気のいい話は一切無し。シビアな闘いが始まる。【押谷謙爾】

 ◆松中の大型契約

 06年から12年まで日本人選手としては球界最長となる「7年契約」を結んだ。球団が、松中が07年にFA権を取得するのを見込んだもの。09年までの4年間は固定年俸5億円プラス出来高。残り3年は年俸見直しとなった。