2013年は輝きます!

 阪神ドラフト1位の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)は「自分を磨くという意味で」今年の漢字1字に「磨」を選んだ。決意がみなぎった表情で、まずは技術面での進化を掲げた。

 「プロに入ったらやっぱり、コントロールや投球術という細かい技術がたくさんいる。体も作りつつ、しっかり磨いていきたい」

 高校では春夏連覇、国体も制覇したが慢心はない。プロの世界は甘くないと自覚し、さらにまい進する。それだけではない。「社会」に羽ばたく18歳は、人間的な成長も目標に挙げた。

 「高校生からいきなり社会人になるので、人間性とかそういうところもしっかり磨いていきたい」

 4日は、気温0度を下回る中でも寒さを感じさせないほどの、勢いあるボールを約40メートルのキャッチボールで投げ込んだ。「(状態は)60%くらいですね。ペースとしては去年より少し上げてます。(ブルペンは)入れと言われればもちろん入れる状態にはしておきますし、全然自分としては大丈夫です」。投げ続けることで調子を保つタイプだけに、この日もブルペン入り。年末もほぼ毎日といえるペースで投げ込みを重ねてきている。

 吉兆も加わった。今年引いたおみくじは「吉」。「吉の割にあんまりいいこと書いてないな、と思いました」と苦笑いだが、春夏連覇を成し遂げた昨年も同じ「吉」を引いていた。幕を開けたばかりの藤浪イヤー。技と心をピッカピカに磨き上げ、輝きの1年にする。【山本大地】