末から上がっていきまっせ~。阪神の和田豊監督(50)が「2013年はい上がりプラン」を披露した。4日は大阪市内で行われたトークショーに、岩田や新井良、伊藤隼と参加。昨季5位の指揮官は2日に兵庫・広田神社へ初詣し、おみくじが末吉だったことを明かした。「置かれている立場に一致した吉だと思う。大吉になれるよう、しっかり戦っていきます。下からはい上がってくるぞ~」と笑顔で力を込めた。

 就任1年目の昨季は散々だった。借金20を背負い、宿敵の首位巨人とは31・5ゲーム差。屈辱の数字にまみれたが、年も替わっただけに、すべてチャラにした。「昨年は昨年、新たに前に進んでいきます」。藤浪が入団し、福留や西岡が加入。金本や城島、藤川が抜けた過渡期に「原点回帰。新しいチームへ」と生まれ変わるしかない。

 昨季は藤川と2人制だった主将は鳥谷に一本化することも明かした。「いろんな選手が来るけど、生え抜きに頑張ってほしい。鳥谷が先頭に立って引っ張って」と期待。打撃優先だったレギュラー争いも、甲子園に対応できる守備力を求める。「レギュラーは守備から。その上で打線も。両方がクリアできる布陣が組めると思っています」。言い訳のできない勝負の1年。年末年始も頭を巡らせた監督に、下克上構想はできあがっていた。【近間康隆】