ソフトバンクのドラフト1位、亜大・東浜巨投手(22=沖縄尚学)が「節酒」で目標の2ケタ勝利を果たす。6日、都内の亜大グラウンドで練習を公開。沖縄生まれで泡盛好きという「酒豪」の部類だが、体調面に配慮して昨年末から節酒を開始した。九州一の歓楽街、中洲のネオン街の誘惑にも打ち勝ってルーキーイヤーの活躍につなげる。

 東浜がストイックな姿勢を打ち出した。年末年始は帰省先で親戚や知人が大集結。にぎやかな酒席となったが、黄金ルーキーはお茶やジュースでグッと我慢した。「体質的には結構飲めると思うけど、体のことを考えてですね」。多忙な中でも暖かい沖縄でトレーニングを休まず、5日に東京入り。寒さとアンバランスに顔は日焼けしていた。

 「普通の人より飲める。強いと思う。やっぱり泡盛が好き。一升(1・8リットル)はいかないけど、半分くらいは普通に」というから、酒豪の部類。東浜がよく足を運ぶ「博多やきとり

 野球鳥

 立川球場」(東京・立川市)の店主・山田明さん(63)は「よく飲みますね。種類はビールとか何でも。いい感じに酔ったら泡盛を飲んでます。コーラで割ったりして。注がれたらどんどん飲むみたい」と証言。基本的に酒好きだが、野球第一の精神から節酒をスタートさせた。

 9日に入寮。寮は禁酒ではないが「お酒は置かない」とキッパリ。時には先輩選手から中洲へのお誘いもありそうだが「誘われたら行きますけど…。控えめにします」。日本ハム入団が決まった大谷には栗山監督がススキノ行きについて節度ある行動を求めたが、東浜も自律を心がける。

 元日の朝は宣言どおり、うるま市の実家から世界遺産に登録されている「勝連(かつれん)城跡」まで走って初日の出を見た。初詣は家族で普天間宮へ。おみくじは「吉」だった。「結構いいことが書いてあった。仕事運も良かった」。絵馬には「2ケタ勝利」と書き、1年目からの活躍を願掛け。年末に始めた節酒はその第1歩といえる。

 食べる方もコントロール。ついつい太りがちな正月を過ぎても、体重はベストの80キロをキープ。「今は体幹を意識したトレーニングと、ストレッチをしっかりやらないと」と課題も分かっている。シーズンを終えて勝利の美酒を味わうために、今はアルコールの誘惑とも戦う。【大池和幸】