広島のルーキー7人が9日、広島・廿日市市内の大野寮に入寮した。ドラフト1位の高橋大樹外野手(18=龍谷大平安)は母校の偉大な先輩、衣笠祥雄氏(65)のサイン色紙を持ち込んだ。7日に京都市内で食事を共にしたことを明かし、「長く野球をしていきたい」と鉄人並みに頑丈な体で長いプロ生活を送ることを誓った。
緊張とときめきの瞬間だった。高橋は母校の偉大な先輩から預かった言葉を胸にプロの門をたたいた。入寮した日に持ち込んだのは、鉄人と呼ばれた衣笠氏のサイン色紙だった。そこには「忍耐」の文字が書き込まれていた。
「これを寮の部屋に飾ろうと思う。(忍耐は)一生懸命やっていくことだと思う。長く野球をしていきたいです」
衣笠氏は広島で23年間の現役生活を送った。2215試合連続出場を果たした鉄人に続いて、新天地・広島で新たな伝説をつくるつもりでいる。
色紙には日付が書き込まれた。7日に憧れの先輩と京都市内で初めて一緒に食事をした。焼き肉店で約2時間、先輩の話に聞き入った。「早く1軍に上がらないといけない。2軍にいても意味がない」、「子供は大切にしなさい。サインをもらった子供が大成することもある」という話を聞いて、自身を奮い立たせるような気持ちになった。
「しゃべっていることが違う。会ってから考え方が変わった。あのような感じになっていかないといけないと思った。説得力があります」。プロの世界、大人の世界に浸りながら、高橋はプロへの階段の1歩を誰よりも早く歩んだ。
高校通算43本塁打を放った未来の大砲候補は出世部屋を与えられた。「104」の部屋は、昨年の新人王である野村、前田健、大竹、東出らが生活していた。「活躍できたらうれしいです。僕で途切れないようにしていきたい」と気を引き締めた。
1年でも長く野球を続けていくための生活は、10日に始まる新人合同自主トレから本格化していく。衣笠氏からの金言をかみしめながら、憧れにしてきたプロ生活を送る。【中牟田康】



