冬の神戸は暑すぎる!?

 オリックスの新人合同自主トレが10日、ほっともっと神戸でスタートした。生粋の道産子、ドラフト2位の佐藤峻一投手(22=道都大)は4キロ走で全8新人のうち最下位だった。

 寒風吹きすさぶ神戸が佐藤には暑かったようで「暖かかったです。長距離はもともと得意じゃないんです」。敗戦の言い訳にはしなかったが、1月に雪のないグラウンドで練習するのは人生初の経験だった。

 生まれも育ちも北海道。冬場は室内練習場で練習し雪上ランニングが日課だ。「外で出来るのは幸せですね。北海道は本当に寒くて。鼻水も汗も凍るんです。アップで体が温まらなくて、故障する選手も多いぐらいなんです」と汗をぬぐって幸せをかみしめた。

 そんな神戸の気候に慣れる頃にはさらなる試練?

 オリックスの春季キャンプ地、沖縄・宮古島は“猛暑地”だ。「怖いですね。早く慣れないと。サウナで対策やっておきます」と白い息を吐きながら、冗談半分で対策を練った。

 最速149キロの即戦力右腕として期待される道産子ルーキー。しばれた体を温めて、持ち味のキレとノビで勝負する。【池本泰尚】

 ◆佐藤峻一(さとう・しゅんいち)1991年(平3)1月8日、北海道・置戸町生まれ。置戸小3年で野球を始める。北見柏陽高では3年夏に北北海道大会8強。道都大では11年全日本大学選手権8強。契約金7000万円、年俸1200万円。趣味はボーリングでベストスコアは230。179センチ、71キロ。右投げ右打ち。