日本ハムのドラフト1位、大谷翔平投手(18=花巻東)が、被災地の故郷・岩手で“野球大使”になることを誓った。
13日、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレに参加。見学に訪れた約700人のファンの多さに、プロ野球選手の影響力の大きさを実感した。練習終了後には並んだすべてのファンにサインした。握手などの代案も出たが、本人の希望で47分間の即席サイン会。最後の1人に書き終えると拍手が巻き起こった。「小さいころにサインをもらったらうれしかった。子どもたちは、サインだけでもうれしいもの。思ったより時間はかからなかったです」と、笑顔で振り返った。
妥協のないファンサービス。その先には社会貢献活動への思いがある。午前中に行われた「人間教育」の講義では、闘病中の子どもや障害者と交流するロッテ今江を例に活動の大切さが説かれた。講師役の大渕スカウトディレクターは「野球で活躍しても、それだけでは一流と呼べない」。大谷らは熱心にメモを取りながら耳を傾けたという。
社会貢献と言われて大谷が真っ先に頭に思い浮かべたのは、東日本大震災で被災した故郷・岩手のことだ。「(西武菊池)雄星さんが今度のオフに沿岸部で野球教室をするという話があって、自分も一緒にやりたいです。一軍で活躍してからじゃないと、人には教えられないので、しっかりとそういう選手になりたいです」。地元の力になるため、まずはグランウドで結果を残すことを目指す。
寮と球場間に安全対策の柵が設けられるほど混雑した、合同自主トレ最初の日曜日。前日までのメニューに加え、80メートルほどの遠投とスローボールでのマシン打撃も行った。今日14日は初めてのオフ。「朝はゆっくり寝たいです」。大注目のルーキーに、ひとときの休息が訪れる。【本間翼】



