持久走で和田チェック。13日、阪神の新人合同自主トレで3・5キロ持久走が行われた。息を切らせてグラウンドを走る新人選手たち。和田豊監督(50)はその様子をじっと見つめていた。観察していたのは速い、遅いの能力ではなく、各選手のキャラクターだった。指揮官が独自の「長距離走における性格分析」を披露した。
「こういう長距離というのは個性というか、性格が見えるよ。北條なんか、カメラの前に行くとちょっと前に出る。ああいうことは大事なんだよ」
トップを独走したドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)には「勝負師」の資質を見抜いたが、それ以上に目を引いたのが2位北條史也内野手(18=光星学院)の「スター気質」だった。カメラマンの前でペースアップして、写り込む。何万人という観衆にさらされる猛虎戦士としては頼もしい性格で、スターになる要素を感じていた。
「小豆畑はみんなで頑張ろうというか、声をかけながら走っていた。リーダーシップがあるよ」
苦しいながらも、他の選手に声をかけて練習を盛り上げたドラ4小豆畑には捕手に必要な統率力を感じていた。
「田面、金田にしても遅いなりにも一生懸命、妥協せずに走りきった。今日はそういう能力以外のものが見えた」
先行する3人に遅れたドラ3田面、ドラ5金田だが、最後まで力走する姿に「勤勉さ」を感じ取った。幾多の勝負をくぐり抜けてきた指揮官ならではの観察眼と分析力。この日、インプットした“個人情報”は、選手起用や登用の際に生かされるかもしれない。収穫あり-。笑顔で引き揚げるプロファイラー和田監督の顔に、そう書いてあった。【鈴木忠平】



