阪神筒井和也投手(31)が沖縄・宜野座野球場で合同自主トレを行っているカブス藤川球児投手(32)から「火の玉ストレート」の極意を伝授された。16日、練習を公開。昨年に続いて球児と行動をともにし、助言が心にスッと入った。

 筒井

 1年間やって、分かったこともあるだろうということ。僕も勝負球は真っすぐが多い。「高めの真っすぐでもワンクッション入れれば打者は手が出る」ということです。

 左腕を真上から振り下ろし、重い質の速球を投げるのが筒井の特長だ。昨季は58試合に投げてプロ初セーブなど2セーブも挙げた。1年間、1軍で働き、生命線を磨く。藤川からはハイレベルなアドバイスを受けた。「リリースするとき、低めを狙って腰を入れたフォームから高めに投げたら打者は空振りする」。ただ直球を投げるだけでない。打者を抑えるため、投球動作を微妙に変えて目線を狂わせる。いままでよりも奥深い投球術を教わっていた。

 筒井

 僕の軸となってくる球。シーズン中も真っすぐがいい時は簡単にやられていない。空振りを取れるのは武器。真っすぐで勝負できるのを大事にしたい。

 打者のバットに当てさせず空振りを奪うのが球児の「火の玉ストレート」だ。似た軌道を再現できれば、鬼に金棒だ。守護神藤川の代役は久保が務めるが「必ず誰かが埋める。そこに自分も入っていけるように。入らないといけないです」と、その座をうかがう。

 この日は親交のある競輪・伏見俊昭の真っ赤なウエアを着込んで走り込み「気合が入る」と笑う。球児から「抑えの王道」を吸収したサウスポーはメラメラと燃えている。【酒井俊作】