藤浪フィーバー、どこまでいくの?

 甲子園球場に隣接する「甲子園歴史館」の運営会議が16日、行われ、阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手が(18=大阪桐蔭)が2位・北條史也内野手(18=光星学院)と対決した昨年甲子園春夏決勝の映像を放映することが決まった。この日会見した朝日放送の脇阪聰史社長も、キャンプから密着する方針を公表。本拠地観衆300万人も、歴史館入場者100万人も夢じゃない!

 藤浪が北條がしのぎを削った名勝負が、観客動員に一役買う。昨季春夏の甲子園で、大阪桐蔭のエース藤浪と、光星学院の4番北條が対決。いずれも大阪桐蔭が勝ったが、高校野球ファンのみならず、野球通をうならせる内容だった。ともに阪神のユニホームを着ることになったが、高校時代のプレーが甲子園外野スタンドの下でよみがえる。

 10年にオープンした同館は、初年度は約15万7000人を動員したが、11年度は約9万人、本年度は8万3000人が見込まれており、観客動員は減少している。同館のアドバイザリー機関である運営会議に出席した阪神南球団社長は、編集された映像を一足先にチェック。「藤浪も北條もたくさん出ていたし、やっぱりいい選手だね」とほれ直していた。映像は2月23日から放映される予定だ。

 同館顧問の川藤阪神OB会長は会議後、こうハッパをかけた。

 「(歴史館は)他にはない素晴らしい施設だし、野球ファンにもっと広めないと。名勝負をライバル同士で振り返る対談とか、そういう方向で考えてほしいと話はした。甲子園球場が300万人動員を目標にするなら、歴史館も100万人くらい動員せな」

 現在は2月初旬までの予定で企画展「ありがとうアニキ~金本知憲選手引退特別展~」を開催中。これまでは阪神のファンクラブ会員限定だった入場料割引を、12球団すべてのファンクラブ会員に適用するなどしている。それでも、入場者は劇的に増えていない。本拠地の観客動員は昨季272万7790人で8年ぶりにトップの座を明け渡しており、甲子園も、歴史館も巻き返しが大きな課題だ。

 だからこそ、野球ファンにアピールできるコンテンツとして、フレッシュな戦力が注目される。藤浪はこの日、鳴尾浜で80メートルの距離でキャッチボールを行うなどしたが、プロで1球も投げていないうちから期待は増すばかりだ。

 ◆甲子園歴史館

 10年3月、甲子園球場の外野席につくられた博物館。阪神や高校野球の歴史や関連グッズなどが展示されている。休館日は月曜日で、営業時間は午前10時~午後6時(11月から2月は~午後5時)入場料は大人500円、子ども300円。<12年の甲子園春夏決勝>

 ◆春・大阪桐蔭7-3光星学院

 大阪桐蔭は1回に2点先制。3回に同点とされたが、その裏3点勝ち越し。藤浪は12安打3失点で完投勝ち。北條は二塁打2本で2打点と奮闘した。

 ◆夏・大阪桐蔭3-0光星学院

 4回に大阪桐蔭が1点先制。5回にも2点を加えリードを守りきった。完封した藤浪の14奪三振は夏の決勝、78年ぶりの最多タイ記録。北條はノーヒットに終わった。