【ホノルル(米ハワイ州)17日(日本時間18日)=鈴木忠平】6年ぶり日本復帰で阪神入りした福留孝介外野手(35)が当地での自主トレを公開した。今季の目標に打率3割、出塁率4割のハイレベルなラインを掲げた。甲子園名物の浜風とケンカせずにフォア・ザ・チームの打撃に徹する。あと327本の日米通算2000安打もタテジマで達成する意欲。福留が強虎になる。
ハワイの太陽の下、虎カラーが映えた。黄色いシャツに黒いパンツ。「昨日から用意しておいたんだよ」。福留はばっちりと阪神仕様にウエアを決めて、自主トレを公開した。
日本時間7日から中日時代の先輩山崎とじっくり足腰を鍛えている。早朝ランニングはホテルからダイヤモンドヘッドを1周する約10キロのハードコース。ダッシュも行って、下半身をいじめる。
「まずは走れること、投げられること。下(下半身)ができるまでは僕はバットを振らないから」
下半身の土台ができあがるまでボールを打たないのは、中日時代からの一貫したポリシー。着実に土台を築きながら、頭では自身の役割を考えていた。新天地での目標を問われ、少し考えてから答えた。
「特に決めていないけど出塁率は最低3割5分、4割を超えるのが理想かな。打率に関しては3割。それを大きく超えられれば」
ボーダーラインとして描いているのは極めて高いレベルだ。打率3割、出塁率4割-。昨季セ・リーグで達成したのはMVPを獲得した巨人阿部だけだ。統一球となった現在、ハードルは高いが、福留は中日時代に02年、06年と首位打者を獲得。最高出塁率も3度獲得し、3割&4割は02、03、05、06年と4度クリア。特長でもある卓越した選球眼と打撃技術があれば、目標ラインは不可能な数字ではない。
甲子園には左打者を苦しめる浜風が吹くが「自然とケンカしても仕方がないでしょう」と球場にあった打撃を選択する。無理に右翼席を狙うことなく状況に応じた打撃が予想される。
その先には節目の記録も見えてくる。あと327本の日米通算2000安打。阪神との3年契約のうちに、という問いに「それだけが目標というわけではないけど、そう思うよね」とうなずいた。
初体験となる統一球。実際にバットで打つのはキャンプ直前になりそうだが、沖縄・宜野座キャンプでは全体練習後、室内でマシンを打ち込む計画を立てている。中軸を任されるのが確実な福留がMVP級の目標に到達すれば、得点力不足に泣いた阪神打線が激変することは間違いない。



