栗原塾の“緊急補講”が始まった。26日、野手陣の練習メニューも終わりかけるころだった。群馬の病院で右肘の検査を受け終えた広島栗原健太内野手(31)が、急きょ天福球場を訪れた。「中東から電話があって、堂林の調子が悪いということだったので」と“門下生”堂林翔太内野手(21)へのアドバイスを行った。

 昨年の先乗り合同自主トレ以来、師弟関係となった2人。栗原が身ぶり手ぶりを交えて打撃論を展開すると、堂林は目を見開き必死で理解しようとする。約1時間ティーネットの前で、特に左足を着いた際の、体の割れ(開き)について話し込んだ。屋外でのフリー打撃を始め、堂林は「飛ばそうと、変な意識が出ていた」と反省。だが、栗原は「去年よりはレベルが上がっている」と成長を感じ取っている。

 今日27日には栗原が術後初めての屋外フリー打撃を行う。生きた参考書を見て、堂林は主砲のエキスを吸収する。