超摂津がガツガツ行く!

 沢村賞投手のソフトバンク摂津正投手(30)が、WBC本戦メンバー入りへ専用スパイクを導入する。佐賀・唐津での自主トレでオリックスに移籍した馬原から米国適応のアドバイスを受けた。チームは今季のスローガン「超!

 ガツガツ行こう!」を発表したが、摂津はスパイクの歯を増やし「超!

 ガリガリ」と硬いマウンドを削り倒すんダ、ブイブイ。

 プロで初めて日の丸を背負う摂津の背中を馬原が後押しした。午前中に佐賀・唐津での自主トレを打ち上げた。摂津は「充実してましたし、馬原さんにWBCの事を聞きました。収穫がありました」と笑顔だ。

 日本の連覇に貢献した馬原から「僕が思っていなかったところまで教えてもらった」。中でも驚いたのが、スパイクだった。米国や国際大会では通常よりもマウンドが硬い。いつものようにしっかり踏み出せず、微妙にフォームが狂ってしまう可能性もあるという。

 そこでスパイクの2カ所を改良する。

 (1)靴底を天然皮革からプラスチックへ

 米国の硬さだと踏み込んだ時の衝撃が足元から来る。硬いプラスチック底で衝撃から守り、地面をしっかり踏む。

 (2)歯を多めにそろえる

 摂津のスパイクは左右の歯の数が違うこだわりの用具。軸足の右はプレートにかかりやすいように6本歯(前3・後3)、左足は地面をズレずにつかむため9本歯(前6・後3)だが、これを左右9本で統一する。

 「前もって準備できれば、いいパフォーマンスが出せるはず」と本大会へ向け急ピッチでメーカーのゼット社が製作中だ。

 道具にはこだわるが、ボールにはこだわらない。WBC公式球が支給されたが「あまり使っていません。ブルペンでも投げましたが、そこまで慎重にならない。向こう(米国)がどれほど乾燥しているかなので」と、必要以上に神経質になることを避けた。

 来月15日からの代表合宿に向けて、代表候補たちはハイペースで調整。それでも「自分のペースを乱さないように。自分の調整が大事」と、昨季の沢村賞投手は冷静さを失っていない。先発でも中継ぎでも期待される摂津が、足元を「ガツガツ」固め抜群の安定感を発揮する。【石橋隆雄】