1つの終わりは、1つの始まり-。阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が26日、大阪・大東市内で同校の卒業式に出席。全国大会優勝者に贈られる「桐蔭特別名誉賞」を受賞し、同賞受賞者88人の代表として表彰状を受け取った。すがすがしい表情で晴れの日を迎え、いよいよ今日27日に、キャンプ地の沖縄に飛ぶ。
卒業式のフィナーレで「蛍の光」「仰げば尊し」を斉唱し、しんみりしたムードが漂った。すすり泣きの声が漏れる…。だが藤浪の目に涙はない。3年間過ごした学舎を旅立つ晴れの日。藤浪は、すがすがしい気持ちでいっぱいだった。
藤浪
1つの終わりは、1つの始まりだと思うので、卒業で一区切りついたので、ここからしっかりプロとしての自覚を持ってやりたいと思います。
史上7校目の春夏連覇を達成し、数々の伝説を築いた高校3年間の終わり。同時に新伝説を築くプロ生活がいよいよ始まる。2月1日からスタートする沖縄・宜野座キャンプを前に、プロとしての自覚がより強くなっていた。
藤浪
最後の1年間というのは自分としてはすごく充実した年でしたし、それよりもやっぱり、最後の1年間というよりも3年間、仲間と一緒にグラウンドで毎日練習したこと、そんな何げない1日がすごく思い出に残っています。
野球部の仲間と汗を流した毎日が、藤浪の一番の思い出。式では2つの表彰を受けた。部活に所属している生徒全員に贈られる「部活動功労賞」と、全国大会優勝者に贈られる「桐蔭特別名誉賞」。春夏連覇の野球部と全国大会金賞の吹奏楽部を合わせた88人を代表し、壇上で賞状を受け取った。197センチの藤浪の背中がいつもより大きく見えた。
藤浪
野球の基本を教えていただきましたし、野球もそうですし、人間として大切なことをたくさん教えていただいた。教わったことをこれからずっと大切にして、プロの世界でも教訓として生かせるようにしたい。
日々の練習で磨いた技術と培った強い精神力。厳しいプロの世界で生きていく礎となるはずだ。藤浪は今日27日にキャンプ地、沖縄に飛ぶ。1つの終わりが1つの始まり-。青春時代を過ごした思い出の地を離れ、スーパールーキーが新天地へ羽ばたいた。【岡本亜貴子】
◆桐蔭特別名誉賞
全国大会優勝者が対象だが、それに準ずる功績を収めた生徒に贈られる。過去には男子プロゴルファー宮里優作や、全国制覇は達成できなかったが、05年夏の甲子園の準々決勝東北戦で、PL学園・清原和博以来の1試合3本塁打をマークした平田(中日)1大会で通算65奪三振を記録した辻内(巨人)も受賞している。



