前代未聞の助っ人出迎えだ。中日高木守道監督(71)が27日、新外国人を中部国際空港で宣言通りに待ち受けた。サプライズに来日した登録名ブラッドリーのブラッド・バーゲセン投手(27=ダイヤモンドバックス)、ダニエル・カブレラ投手(31=同3A)、マット・クラーク内野手(26=パドレス3A)も大感激。71歳監督は初対面の助っ人をゴルフに誘うなどハチャメチャだった。

 守道監督は最後まで新助っ人たちを笑わせた。カメラマンから記念撮影をせがまれた高木監督。203センチのカブレラ、196センチのクラークに挟まれると、すかさず30センチはある台に飛び乗り「はい、ポーズ」。コンプレックスをも笑いに変える守道流のおもてなしで、初対面の新外国人を爆笑させた。

 高木監督は特別な日に合わせてめかし込んでいた。襟を立てた白のシャツにショッキングピンクのセーター。その上にはモンクレールのダウンを羽織っていた。およそ71歳とは思えぬいでたちに「ピンクなんて初めてや」。名古屋市にある自宅からハンドルを握り、空港に降り立った。気合の表れだった。

 外国人が現れると、さっそく動いた。大砲候補クラークをゴルフに誘い、家族と来日したブラッドリーにもフレンドリーに話しかけた。

 クラーク

 疲れてないか?

 って聞かれたよ。ゴルフをするみたいだから一緒にラウンドしたいよ。

 ブラッドリー

 こんな光栄なことはないよ。アメリカで監督が迎えに来てくれることなんてないよ。

 サプライズの初対面を果たして大満足。スタスタと速足で車を止めている駐車場に向けて歩き出した。数十分後に到着する予定の203センチ右腕カブレラをすっかり忘れて…。「うん?

 そうやな。せっかくここまで来たからな」(高木監督)。関係者に呼び止められ、何事もなかったかのようにUターンだ。

 「守道劇場・お出迎え編」はドタバタで幕を閉じた。ただ、当の本人は「なんかみんなバスケットボールの選手みたいやな。クラークなんか(元中日の投手)バンチみたいや」とご機嫌だ。元気な71歳指揮官が、ガッチリと助っ人たちのハートをつかんだことは間違いない。【桝井聡】

 ◆ブラッド・バーゲセン

 1985年9月25日、米国カリフォルニア州コンコード生まれ。フットヒル高から04年ドラフト4巡目でオリオールズ入り。09年4月21日ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。昨季、ダイヤモンドバックスで19試合に登板。29回2/3を投げて2勝1敗、防御率3・64。185センチ、92キロ。右投げ左打ち。

 ◆ダニエル・カブレラ

 1981年5月28日、ドミニカ共和国出身。99年にオリオールズと契約。04年5月13日ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。04、05年と2年連続2桁勝利。メジャー通算48勝。06年には第1回WBC出場。昨季は24試合で7勝8敗、防御率4・24。203センチ、118キロ。右投げ右打ち。

 ◆マット・クラーク

 1986年12月10日、米カリフォルニア州生まれ。ルイジアナ州立大学から08年全米ドラフト12巡目指名でパドレス入団。11年にパドレス傘下のトゥーソンに昇格して129試合で打率2割9分2厘、23本塁打、83打点。昨年も121試合に出場した。196センチ、98キロ、右投げ左打ち。