頼れる左腕が戻ってきた。巨人の宮崎合同自主トレ2日目の28日、WBC日本代表候補の杉内俊哉投手(32)が3カ月ぶりにブルペン投球を行った。昨シーズン終盤に左肩違和感で離脱。日本シリーズでの復帰登板をテストするために入った10月31日以来だったが、座った捕手を相手に投げ込み、復調をアピールした。
宮崎の青空のように杉内の表情も晴れ渡っていた。ど真ん中のプレートを陣取ると、立ち投げで21球。「腕も振れて、気持ち良かった。久しぶりのブルペンだったので、うれしかった」と、ブルペン捕手に座ってもらい13球を投げ込んだ。計34球の試運転で早くも本番モードをちらつかせた。
89日ぶりのブルペン投球を終え、口をついて出る言葉はポジティブな要素だけだった。力の入れ加減は「8割ぐらいですかね」としながらも「残りの2割は気持ち的な高ぶりの部分」と、ほぼ全力だった。内訳は直球と大小2種類のスライダーで、チェンジアップは封印。「前回の大会は中継ぎでしたが、真っすぐと曲がり球だけで、ある程度、抑えることができた。ボールとの相性がいい球種を選択すればいい」と、WBCもしっかりと見据えていた。
苦い思い出が胸にある。「去年は途中で故障して、フルに戦えなかった。毎年、何勝したいって目標を立てるんですけど、今年は『1年間ローテーションを守る』を目標にします」と決意して宮崎に入った。グラブにはよつばのクローバーとテントウムシの刺しゅう。ラッキーアイテムも味方に13年を駆け抜ける。【為田聡史】



