超大物助っ人が、プライドを捨てて日本野球に挑む。楽天が獲得した新外国人アンドリュー・ジョーンズ外野手(35)とケーシー・マギー内野手(30=ともにヤンキース)が28日、来日。ジョーンズは、過去来日した外国人で最多となるメジャー434発の実績を持つが、初めての日本リーグに向け、「チャレンジ」という言葉を何度も用い、謙虚にゼロからのスタートを誓った。

 超大物助っ人は想像以上に謙虚だった。ジョーンズが、貫禄たっぷりに来日した。メジャー通算434発、10年連続ゴールドグラブ賞など輝かしい実績を持つが、来日した心境について「日米野球で来たことがあるけど、1シーズン通しては初めて。それはチャレンジです。ベストを尽くしたい」と、報道陣の目をしっかりと見て話した。

 計5度も「チャレンジ」という言葉を発した。契約合意が発表されたのが昨年12月16日。「契約した時点で、チャレンジすることを受け入れる決意をした」と当時の心境を明かした。さらに「キャンプから日本はすごく厳しいと聞いている。それもチャレンジだと思ってます。全てがチャレンジ」と話すなど、プライドを捨ててチャレンジャー精神で臨むつもりだ。

 不安も一蹴した。成田空港に到着すると、フードをかぶり、靴まで黒ずくめの格好で現れた。風貌はまるでボクサーのよう。来日前には暴行容疑で逮捕され、ニコル夫人との離婚騒動もあったが「今も連絡を取り合って、家族として生活している。問題ないよ」と家族円満を強調した。ファンのサイン攻めにも笑顔で対応するなど、見た目とは裏腹な紳士ぶりだった。

 悲願のリーグ初優勝を目指す中、星野監督から「打率2割8分、20本塁打、80打点」のノルマを掲げられ期待も高い。来日前には、WBCで同じオランダ代表のヤクルト・バレンティンに電話連絡し、日本についての下調べも済ませている。「勝つこと。それだけを追い求めてチーム全体でやっていきたい」。超大物助っ人が、いよいよ日本野球に飛び込む。【斎藤庸裕】