狙うは最高助っ人だ。ソフトバンクの新大砲ブライアン・ラヘア内野手(30=カブス)が今季目標に「3割30本100打点」をぶち上げた。30日、福岡ヤフードームで入団会見。球団の外国人選手では前人未到の記録挑戦へ意欲をみせ、秋山監督も“打撃コーチ”としてアシストを約束した。チームは今日31日にキャンプ地宮崎へ移動する。

 ラヘアが会見で外国人選手では珍しく具体的な数値目標を口にした。「高すぎると思うかもしれないが、3割30本100打点をゴールとして掲げている」。カメラのフラッシュを心地よさそうに浴び、堂々の所信表明だ。

 「高すぎる」と前置きするのも無理はない。球団での達成者は過去5人で、外国人の名前はない。70年代に活躍したジョーンズや近年のズレータ、バルデスですら届かなかった難関だ。

 ラヘアは11年の3Aで打率3割3分1厘、38本塁打、109打点。本塁打と打点で2冠の勢いに乗り、昨年はメジャーで16本塁打、球宴初出場とブレークした。大口をたたいたわけではなく「このオフは毎日ウエートトレーニングができ、準備はできた」とコンディションも万全に整えた。

 この日はさっそく、昨年チーム最多21本塁打のペーニャから1時間にわたって日本球界について学習。「日本の投手はタイミングがとりにくいとか、聞いたよ」。元中日の首位打者アロンゾ・パウエル(パドレス打撃コーチ補佐)からも助言をもらって来日した。

 「自分は違う環境に適応し、少々の失敗にくじけず、立て直せるメンタルの強さに自信がある」。強気なラヘアをさらに勇気づけるのは“秋山打撃コーチ”の存在。会見に同席した秋山監督は「本人が感じることがあって聞いてくれればね」と直接指導にやる気をみせた。ペーニャを成功に導き、今でも現役選手ばりに打球をスタンドインさせる監督のアシストも頼もしいはずだ。【押谷謙爾】

 ◆ブライアン・ラヘア

 1982年11月5日、米マサチューセッツ州生まれ。セントピーターズバーグ大から02年ドラフト39巡目でマリナーズに指名されプロ入り。3Aでは6シーズン通算123本塁打。メジャー初昇格は08年マリナーズで、11年から2年間カブスでプレー。メジャー通算195試合で139安打、21本塁打、56打点、2割6分。196センチ、109キロ。右投げ左打ち。

 ◆3割30本100打点

 ソフトバンクで過去達成したのは野村(62、65、67年)、門田(71、81、88年)、小久保(97年)、松中(00、01、03、04、05年)、城島(03年)の5人13度。日本球界では10年巨人ラミレスが3割4厘、49本塁打、129打点をマークして以来で、統一球導入後の達成者はいない。