150キロ締めでキャンプイン!
阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)は沖縄合同自主トレ最終日の30日、ブルペン捕手に「150キロは出ていた」とうならせる剛球で準備を完了した。あす2月1日からのキャンプでは、中西コーチが密着するため、2軍から湯舟コーチを上げて投手コーチ3人制となることが判明。異例の藤浪シフトを敷く。
ズドン!
と小気味のいい音で沖縄合同自主トレを打ち上げた。ブルペン入りした藤浪は、この日も捕手を立たせたままピッチング。ラストの40球目は、初キャンプへの決意が込められたような剛球だった。ゆっくりと右足に力をため「ほとんど10割に近い」こん身の1球。受けた片山ブルペン捕手が目を丸くして証言した。
「近くに感じるから、すごく速く感じる。最後の1球なんかは特に(体感で)150キロは出てたんちゃう」
自己最速は夏の甲子園で記録した153キロ。万全の仕上がり具合を示す圧巻の剛球だった。10日に鳴尾浜で始まり、27日からは沖縄で汗を流した合同自主トレを締めくくり「いい環境、いい状態でやらせてもらっています。(ブルペンでも)しっかりボールが指にかかっていると思います」と充実感を表した。
準備万端で迎える2月1日からのキャンプ。高卒新人では異例の1軍スタートをサポートすべく球団側も「藤浪シフト」を敷く。この日、沖縄入りした中西投手コーチが2軍担当の湯舟コーチが1軍キャンプに同行することを明かした。「サブでノックなんか打ってもらう」と山口コーチを含めた異例の投手コーチ3人制だ。
すべては金の卵をしっかりふ化させるため。ここまでは順調とはいえ、体力的にも、精神的にも負担を強いられる中でペースが狂ってもおかしくない。そのシグナルを見逃さないためにも中西コーチが密着マークする。「藤浪がブルペンにいるときは見ておかないといけない。何かかばっているなとか、そういうところを見ておかないと」と一瞬たりとも目を離さない。
さらに投球練習の際は、能見、スタンリッジ、メッセンジャーら主力ベテランと同じ“エース組”に入る。エース道を間近で学ばせるためだが、一方でランニングなど体力強化メニューは若手と同じ組。つまり、どの組にも属さない「1人だけ特別グループ」(中西コーチ)という位置付けだ。
身体の状態も英才教育の環境も整った。「せっかく沖縄でやらせてもらっているので、有効に生かして、ベストの状態に持ってきたい」。18歳の気持ちが高ぶってきた。【山本大地】



