右肩痛からの復帰を目指す阪神新井貴浩内野手(36)はスリムボディーで勝負する。1月31日にキャンプ地沖縄入り。例年より約5キロ、体を絞って体重96キロでキャンプインする。右肩の痛みが悪化した昨季は9月下旬に登録抹消され、いまもリハビリ中だ。実弟の新井良太内野手(29)は対照的に体重を100キロ台に乗せた。一、三塁と4番の座をかけたシャープ対マッチョ、兄弟対決も注目だ。

 大阪空港で沖縄行きの航空機を待つ新井は苦笑いを浮かべた。球団の公式スーツを少しだけたくし上げて言う。「ちょっと(ズボンが)ゆるいもん。去年はキツかったのに…」。確かに腹回りは幾分、シェイプアップしている。主砲として真価の問われる1年はスリムな体で臨む構えだ。

 昨夏以降、右肩の痛みが増し、シーズン終盤に離脱した。10月から本格的なリハビリを開始。通常と異なるメニューに取り組んだ。「いままではフリーウエート中心だったけど、今回は走り込みが多め。有酸素系の運動を取り入れた」。例年は金本氏とともに広島市内のジム「アスリート」で歯を食いしばり重いバーベルを担ぎ上げていた印象が強いが今年は違う。

 右肩への負荷が制限される事情もあり、ランニング中心の内容だった。体重が軽くなれば動きやすい利点はある。100キロを切ってキャンプインするのは久しぶりだという。定位置を競う新井良が3桁101キロに増量したのとは対照的なスタートラインだ。

 打撃こそ順調だが送球面は慎重に強度を上げている段階。キャンプはメーンの宜野座を離れ、主に金武町で調整し、権田トレーナーも付き添う。13日の本隊合流を目指し、同14日の紅白戦出場も視野に入れる。しかし久慈コーチは「どこまで上げられるか。ゲームに出られるなら出すけど、ダメだったら延びるでしょう。せっかくここまでリハビリしてきた」と話し、無理なペースアップは禁物だ。シャープなボディーから、開幕までじっくりと「右肩上がり」を思い描く。【酒井俊作】