背番号66の1発だもんで!

 中日ドラフト3位で落合監督の背番号66を受け継ぐ古本武尊外野手(22=龍谷大)が17日、主力が顔をそろえた読谷球場のシート打撃で、昨季10勝の山内から右翼に豪快な120メートル弾をぶち込んだ。

 昨年8月に左目に自打球を当てて10月に手術。一時は何も見えない真っ暗闇で安静にするしかなかった。野球の練習再開が昨年12月という2軍スタートの未知の男が「久しぶりにあんな当たりが出ました。去年の8月以来です」という1発。山崎、和田、荒木、森野、ルナ、クラークが顔をそろえた超豪華シートで唯一の本塁打だった。

 背番号を受け継いだ上に3冠王3度の偉大な打者超えも誓った破天荒ルーキーの“プロ1号”は、打った瞬間にそれと分かる放物線。主力とチーム関係者、観客から「オ~!」とため息が漏れた。ドヤ顔で悠々とベースを1周。本塁打王2回のキング山崎は「片りんを見せてくれた。ちょっと悪そうな顔をしとるものいいね」と、同じ“におい”を感じたのかニヤリ太鼓判。山崎によれば「スローイングもいい。守備ももっと良くなる」とまだまだ成長が見込める逸材のようだ。

 練習後の読谷村役場でのパーティーでも、壇上のあいさつは「ここで1曲歌いたいんですが、時間がないのでやめておきます」と、まじめ一辺倒の他の新人とはまったく別路線。本塁打を伝え聞いた高木監督も「それじゃあ、上げないかんな」と早期昇格の検討に入った。規格外のルーキー古本から目が離せない。【八反誠】