「フォア・ザ・チーム」で開幕1軍切符をつかむ。日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)は14日、登板予定だった教育リーグ楽天戦(鎌ケ谷)が中止となり、室内練習場でキャッチボールやフリー打撃などを行った。今日15日の練習からは1軍に合流し、明日16日オリックスとのオープン戦に出場予定だ。

 大谷

 結果を残せるようにしたいです。ヒットもそうだけど、進塁打が必要な場面もあるだろうし、犠牲フライが必要な場面もある。チームプレーを大事にしているチームですし、そういうのも大事だと思う。

 状況に応じた打撃で存在感を示す。そうすれば「(1軍に)必要だと思ってもらえると思う」と考えている。

 教育リーグ4試合で打率3割5分7厘と好成績を残している大谷だが、「投手はまだ出来上がっている感じじゃない。1カ月たって、次(打席に)入ったら、また変わってくると思う」と分析する。自身も投手をやる立場。ボールに本来のキレが出てくるのは、もっと先であることは認識している。

 だからこそ、この時期にただヒットを打つことだけが重要だとは考えない。キャンプ中からチームプレーの大切さを教え込まれてきただけに、常勝軍団・日本ハムで必要とされる選手像は理解している。「無駄なボールを振ることなくいきたいです」。四球も立派な出塁。チームの勝利が最優先。その先に、自身の開幕1軍がある。【本間翼】