<オープン戦:オリックス9-1阪神>◇24日◇京セラドーム大阪

 阪神のドラフト1位、藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が、オープン戦最終登板となったオリックス戦でKOされた。5回までは順調に抑えたが、6回、突如、捕まった。5回0/3を投げ6失点だった。

 6回、川端に三塁線を破る二塁打を許すと、流れを止められなかった。糸井に四球。その後は李大浩、後藤、T-岡田に連打を許し、この回1死も取れないまま降板。「前日に結構投げ込んでしまったので、そのあたりは注意されました。しっかり調整法を考えながらやっていきたいです」と振り返った。

 前日23日、ブルペンで通常より多めの83球を投げ込み、遠投も行った。中西投手コーチは「(調整法が)だめだね。変えようという話をした」。和田監督も「今までは自分のペースでやってきたけど、ある程度指示を出す」。ブルペンでの球数を1回40球程度に減らす方針だ。

 一方、自主性がいい方向に出た点もあった。試合前のブルペンで「セットの方が安定していた」と伝え、走者なしでもセットで投げる「ダルスタイル」で臨むことを許された。結果、制球が安定し、5回まで1失点。1回には糸井を空振り三振に仕留めるなど、一流相手に通じることも示した。

 「課題より収穫の方が多かった。こうすれば抑えられるという感覚をつかんできた。得たものを次に生かせればいい」。いよいよ、31日ヤクルト戦(神宮)での公式戦デビューに向かう。【山本大地】