阪神の新しいリードオフマンが、今季初打席でチームを乗せる。西岡剛内野手(28)が26日、京セラドーム大阪で調整。29日の開幕ヤクルト戦(神宮)は「1番二塁」での先発が決定的で、チームの13年先頭打者となる。策士のトップバッターは、感性を信じて出塁を狙う構えをみせた。

 「まだ何も考えていないですね。試合当日、始まる前の1分で考えます。ひらめきです」と話した。オープン戦ではシュアな単打のほか、不意打ちのセーフティーバントも試みた。一方でロッテ時代の09年に8本の初回先頭打者本塁打をマークするなど、パンチ力も備える。どんな打撃を見せるのか、注目の第1打席だ。

 切り込み隊長として、先制攻撃に期待がかかる。オープン戦では初回の第1打席は13打数8安打、実に6割1分5厘の高打率を残した。ナインの士気を高める一撃こそ西岡の役割の1つだ。関川打撃コーチも「彼はそういうところ(1打席目)にこだわっていると思うし、出るか出ないかで流れも変わってくる。ベンチは『まず1本出た!』となる。ノーヒットノーランもなくなるしね」と話した。

 大ベテランでも独特の緊張感に襲われるという開幕戦で、気持ちを解きほぐせる一打が出れば、チームも乗りやすい。この日はフリー打撃前にノックバットを振り、左翼席に2本、放り込んだ。「遊んだだけ。いまからテンションを上げてもしょうがない」。騒がず、動じず。28歳のニューフェースは実に頼もしい。【酒井俊作】

 ▼西岡はオープン戦13試合に出場し、第1打席で13打数8安打、打率6割1分5厘と打ちまくった。ロッテ在籍時は649試合で1番打者として先発出場。1回の打席は打率2割9分8厘と、日本での全通算2割9分3厘を上回る。開幕戦ヤクルト戦の行われる神宮では、1回に1番打者として7打席に立ち、5打数2安打2四球。08年6月9日には、村中から本塁打を放っている。