いつやるか?

 今でしょ!

 オリックス金子千尋投手(29)はぶっつけ本番の開幕投手にも結果を残す。27日、QVCマリンで行われた全体練習で投げ込みなどで調整。今年に入ってから紅白戦オープン戦を含め実戦登板のないなかでの異例の抜てきに不安を見せながらもエースは前を向いた。

 「いつも投げる以上は結果にこだわってやっているので。(球数も実戦感覚も)投げてみないと分からないところもありますが」

 キャンプ中に右前腕部円回内筋の炎症で離脱。ノースローを課せられ、調整は大幅に遅れた。打者に対峙(たいじ)したのは21日のシート打撃のみで、55球の投球にとどまっている。

 それでも指揮官の信頼は揺らがない。キャッチボールから実戦と考える指揮官は「実戦を何だと捉えるかだよ」と不安の色は見せなかった。金子の右腕に、開幕戦の命運が託された。