今年は打ち勝つ!
広島野村謙二郎監督(46)が28日、今日29日に開幕するシーズンに向けて「広島は点を取るぞというイメージを植え付ける」と宣言した。昨季はDeNAとともに、12球団最低のチーム打率2割3分3厘で得点力不足に泣かされた。エース前田健を中心とした投手陣はリーグトップクラス。攻撃野球にイメチェンし、初のCS進出を実現させる。
本番モードに入った。野村監督は「僕は緊張していない」という言葉どおり平然としていたが、眼光は鋭さを増していた。開幕カードは昨季日本一の巨人。前評判ではダントツの優勝候補。強敵だが、ひるむことはない。むしろ、他球団をびびらせるチャンスだととらえている。
野村監督
去年は点を取れないイメージを持たれてしまったけど1番は広島は点を取るぞというイメージを植え付けることが大事。ワンチャンスで2、3点を狙いに行くこともする。
象徴的だったのが、オープン戦最終戦だった24日ソフトバンク戦(マツダスタジアム)だ。4回に2点を追加し3-0。さらに、1死一、三塁の好機で、石原が2球目にセーフティースクイズを成功させた。四球でチャンスを広げた直後の、とどめの1点。結局、4-3と1点差で勝利を挙げた。昨秋から取り組む「点を取る野球」が染み込み、オープン戦の盗塁数も12球団2位の20個と、機動力も武器となっている。
昨季のチーム打率2割3分3厘は、DeNAと並んで12球団で最下位だった。特に、正念場だった9月以降の29試合で57得点、平均得点1・97と2点を下回った。競り負けるケースが増え、8連敗を喫するなどでCS争いから脱落する要因となった。「投手は去年ぐらいやってくれれば、あとは打線次第」。自慢の投手陣に、これ以上負担をかけさせるわけにはいかない。
東京ドームでは、現在8連敗中と決して相性は良くない。ただ、前日練習では野手陣が柵越えを連発。指揮官は帰り際「東京ドームではみんなバッティングがよく見えるな」と笑みを浮かべてバスに乗り込んだ。勝負の年となる4年目。理想とする攻撃的野球を実践し、悲願のCS進出を実現させる。【鎌田真一郎】



