狙え、100万円弾!

 広島堂林翔太内野手(21)に8日、松田元オーナー(62)が“看板直撃弾指令”を出した。前日7日阪神戦(マツダスタジアム)で右方向へ今季1号を放った堂林に「芯じゃなかったと思う。当たれば160メートル。エディオンよ」と期待。開幕から打撃不振にあえぐ堂林は、野村監督から指導も受け「結果を出したい」と必死にバットを振った。

 直接声をかけられた。堂林が横浜へ移動するため、球場からタクシーに乗り込むときだ。偶然にも松田オーナーが駐車場に現れた。期待の大きさゆえ、スパイスが効いたゲキが飛んだ。

 松田オーナー

 藤浪の三振は最低だったわ。内角を待っていたのか。

 堂林

 体が反応して振りました。

 松田オーナー

 そうか。期待しとるのは誰と言われたから、堂林と言っていたんだ。いいタイミングで出てきた。頑張れ。

 悲壮感が漂っていた堂林の表情にも笑顔が戻った。前日7日阪神戦で復調の兆しをつかんだかに見えた。1打席目に岩田から、右翼席への今季1号を放った。特徴が出た1発に、松田オーナーは「芯じゃなかったと思う。(芯に)当たれば160メートル弾よ。エディオン第1号よ」と期待を膨らませた。

 だが、2打席目以降は3打席連続三振。5回2死満塁では藤浪のスライダーに見逃し三振に倒れるなど、持ち味の積極性も欠いた。シーズン198三振ペースで、打率は1割7分9厘。不振脱却のため、指名練習ではメスが入った。

 練習開始後に石井内野守備走塁コーチとともに特守。全体メニュー終了後には、野村監督が今季初めて打撃投手を務め、首脳陣が見守る中で約30分間の特打が行われた。右手に力が入りすぎ、外角球をひっかけ、内角球を打ち損じる悪癖の修正した。だが、練習中の悩みが試合にも影響を及ぼしているのが現状だ。

 堂林

 東出さんが「自分も2年目は苦労した」と言っていた通り。フォームはどうでも結果を出したい。

 レギュラー2年目に苦しんでいることは確か。自分の型を早く確立し、結果で周囲も、自分も納得させるしかない。【鎌田真一郎】

 ◆エディオンZONE

 今季からマツダスタジアム右中間スタンドに設置された、同球場初の懸賞付き看板。大きさは縦3・9メートル、横12・9メートル。直接打球が当たれば、家電量販店「エディオン」から賞金100万円が贈られる。平面上でホームベースからの距離は153メートルあるため、到達には160メートル以上の飛距離が求められる。