虎が無敗王者を止める!

 今日9日から阪神は甲子園開幕カードとなる巨人3連戦に臨む。全体練習を指揮した阪神和田豊監督(50)は8日、開幕から無敗で突っ走る宿敵に対し「うちが止める」と宣言した。負ければ巨人は球団新の開幕8連勝。今季初の伝統の一戦で引き立て役になるわけにはいかない。新生和田虎の顔、西岡剛内野手(28)&福留孝介外野手(35)も打倒巨人に燃える。

 短い言葉に決意が込められていた。和田監督は甲子園での練習を見届けると、無敗で突っ走る宿敵について厳しい表情で言った。「うちが止める」

 今季初めての伝統の一戦。並々ならぬ決意がにじんだ。普段、月曜日は指名された若手中心の練習が行われるが、全体練習を実施。異例の措置は広島遠征の直後に決まったという。約1カ月ぶりの甲子園での試合に向けての準備、そして、巨人との初対決を前に士気を高めておきたいという狙いが首脳陣にはあったようだ。

 昨季は5勝15敗4分けと圧倒され、31・5ゲーム差をつけられた。だが、今季は西岡、福留、コンラッドという新戦力の加入によって、まったく違うチームになったと言っても過言ではない。対巨人戦の通算打率3割2厘を誇る福留は、負けない宿敵の話題にこう言った。

 「144勝したら言ってよ。やっている方も、いつか負けるかもって思うんじゃないのかな。相手を変に意識しすぎることなく、自分たちの状態を上げること」

 気負うことも気後れすることもない。中日時代から巨人を打ちのめしてきた男は泰然自若としていた。チーム最多の6打点を挙げている5番打者が躍動すれば、G倒が現実味を帯びてくる。

 開幕から打線をけん引しているリードオフマン西岡も武者震いした。

 「伝統の一戦は初めてなんで、どういう空気か肌で感じたい。相手はトップを走っているんで、そこをつぶさないと」

 パ・リーグ出身の西岡にとっては巨人戦という雰囲気だけで燃えるものがある。早くも独走しようとしている王者を止めることに、使命感をみなぎらせた。開幕からすでに3度の完封負けを喫している打線だが、新戦力2人にかかる期待は大きい。

 ストップ・ザ・ジャイアンツ。巨人に、開幕8連勝という球団新記録を甲子園で刻ませてはならない。指揮官も、選手たちも、目指すべきものはただ1つ。本拠地開幕戦にふさわしい雰囲気ができあがった。【鈴木忠平】