<DeNA2-9広島>◇9日◇横浜
今年もよろしくお願いします。広島がDeNA戦で、今季最多の9点を奪い大勝した。昨季は16勝6敗2分けと、貯金「10」を稼ぎ出したお得意様。今季初対戦で圧倒することで、早くも精神的優位に立った。チーム防御率&打率がリーグトップながら、リーグ最下位という怪現象に陥ったが、鯉の“パワースポット”から新たなスタートを切った。
広島打線が火を噴いた。場所は昨季8勝3敗と、自軍の庭にした横浜スタジアム。猛攻ののろしは、菊池涼介内野手(23)のバットだった。1回、ソトの初球直球を中前打にすると、早くも流れをたぐり寄せた。1死一、二塁からエルドレッドの中前適時打で先制。2死二、三塁から堂林翔太内野手(21)の中前2点適時打などで4点を奪い、主導権をつかんだ。
野村監督
初回の菊池、丸の出塁率が高い。攻撃は良い方向に向かっている。あと、堂林(の2点適時中前打)が大きかった。入ると入らないのは大きな違いだった。
指揮官も納得の攻撃を見せると、勢いは止まらない。3回は2死から梵、堂林の連打などで2死満塁の好機をつくる。そして、大竹の打席が試合を決定づけるプレーとなった。打球は平凡な遊ゴロ。遊撃の石川は二塁へ転送しようとしたが、なぜかベースカバーに二塁手梶谷がおらず。慌てて一塁へ送球したが、大竹の足が勝った。その間に二塁走者・堂林が生還し「2点適時内野安打」という珍記録が生まれた。
野村監督
相手のミスだと思うけど、一塁まで一生懸命走ろうと試合中に言っていた。(今季は)とにかく動いて、動き続ける。
理想的な展開に持ち込むと、3回にして菊池が猛打賞となる2点適時三塁打を放つなど、今季1イニング最多の5得点で勝負を決めた。
この試合で、チーム打率は2割6分9厘となり、巨人を抜いてリーグトップに躍り出た。チーム防御率も2・59とリーグトップを維持。さらにこの日3個を加えた盗塁数15も断トツ。チームは初の連勝も、順位は最下位と怪現象が起きている。ただ、浮上の兆しは見えている。勢いのままに、パワースポットから再出発する。【鎌田真一郎】



