<阪神2-0巨人>◇9日◇甲子園
昨季の屈辱は忘れもしない。対戦成績5勝15敗4分けで「伝統の一戦」が色あせた、とまで言われてしまった。和田阪神、2年目の決意がこもった甲子園G倒発進。借りは返す。甲子園にあの熱気を取り戻す。
虎将もホッとした。「お疲れさまでした」の声に、阪神和田豊監督(50)は同じフレーズを3度繰り返した。
「お疲れでした…お疲れでした、お疲れでした」
今季初の伝統の一戦、甲子園の開幕カード…。負けられない重圧を乗り越えた指揮官はまず、聖地の虎党に感謝した。
和田監督
チームが乗り切れない中で、甲子園の開幕ということでファンがたくさんの声援で後押ししてくれた。昨日も全員で練習して、しっかり戦うことができました。
前日8日は全員参加で練習した。試合のない日は指名練習が多いが、結束を強めて一体感を高めた。阪神ひと筋29年目。昨年は10も負け越した巨人戦への思いは、誰よりも強い。3月25日のセ・リーグファンミーティングで「他球団が思う以上に、我々には強い思いがある」と決意を述べた。絶対に負けられない戦いが、ここにはある。
この日は練習開始の30分も前に姿を現した。選手もまばらの中、二塁ベース後方から福留の特打を見守った。「状態は悪くないけど、数字が出てないからね。モヤモヤしてるだろうからスッキリさせて」。期待の5番打者は、見事に2点目をたたき出した。
和田監督
ここまで、第1戦を取って、2、3戦を落としている。勢いに乗るためにも、明日、明後日だね。
エースが抑えて、主軸が打った。またもや漂っていた序盤の「貧打ムード」も吹き飛ぶような1勝だ。今日10日に勝てば、勝率は5割に戻る。スタンドで響いていた六甲おろしは、和田監督の耳に心地よく届いていた。【近間康隆】



