<阪神0-0巨人>◇10日◇甲子園
どや、これが虎の底力や!
阪神が甲子園で史上初の死闘だ。巨人戦第2ラウンドはドロー。勝てなかったが、チーム一丸となって守り抜き、歴史に残る一戦を演じた。巨人の強力打線相手に21イニング無失点。今季初のカード勝ち越しがかかる今日の第3ラウンドでも、鉄壁の虎が立ちはだかる。
意地と意地がぶつかり合った。4時間を超えた伝統の一戦は、歴史的な引き分けとなった。スコアボードには両軍合わせて24個の「0」が並んだ。1936年(昭11)9月から通算841戦目。甲子園でのTG戦で0-0は史上初だった。もちろん阪神ひと筋29年目の和田豊監督(50)にとっても、初めての経験。打てなかったことを嘆くより、ひたすら前を向いていた。
和田監督
スタンリッジも良かったし、リリーフ陣もよくしのいだ。昨日、今日と1点も取られていないからね。
果敢に「白星」をもぎ取りにいった。先発スタンリッジが123球、7回まで粘ると、8回はセットアッパーの36歳福原、9回は32歳の新ストッパー久保を惜しげもなく投入した。10回からは35歳安藤に託し、最後は34歳の加藤。打撃好調だった巨人を21イニング無得点に料理して、福原は「僕たちがゼロに抑えれば負けることはないので」と胸を張った。勝利には結びつかなかったが、ベンチの積極的な継投に30代のベテラン救援陣は奮投。前夜完封勝利した能見からの「0行進」を誰もが引き継いだ。
マウンドの背中を見て、ナインも懸命に守った。6回に阿部の一、二塁間の打球に飛びついた西岡は、11回にも二塁後方のハーフライナーを背走してキャッチした。福留は7回にボウカーの右翼線の安打に素早く対応。振り返りざまワンバウンド送球し、二塁を狙ったボウカーを刺した。福留は「負けなかったので良かったと切り替えないと」。打線は水もの。だが、点を与えなければ負けない。鉄壁の虎であれば、ズルズルと後退していった昨年の二の舞いはないはずだ。
和田監督
お互い初回しかチャンスがなかった。あそこで…というよりも打線の奮起あるのみ。いろいろあったけど、投手が踏ん張っているのでね。明日は何とか点を取りたい。
開幕から10試合を借金1で終えた。防御率はリーグトップに躍り出たが、打線はこれで4試合目の無得点試合。投高打低のまま、今日11日には再び分厚い「5割」の壁に挑む。ここまでカード初戦だけ取ってきて4勝。和田監督は「4カード目か?
明日なんとか取りたい。勝ち越したい」と力を込めた。激闘をしのぎ、きっと風向きは変わるはずだ。【近間康隆】
▼阪神-巨人戦はスコア0-0で引き分け。このカードで0-0の引き分けは43年11月7日(後楽園。延長12回)12年4月30日(東京ドーム。同11回)に次いで史上3度目。甲子園では初めてとなった。




