<日本ハム4-1楽天>◇11日◇東京ドーム
“お待たせ、1号弾”も空砲となった。楽天ケーシー・マギー内野手(30)が、日本ハム戦(東京ドーム)で来日1号となるソロ本塁打を放った。0-1の5回先頭で、木佐貫から左翼席上段に飛び込む130メートル特大の1発で一時同点とした。だが、8回に勝ち越され、チームは今季初の連敗を喫した。今日12日からは、仙台に戻って首位西武と3連戦。絶好調のマギーが獅子を狩る。
打った瞬間に分かった。1点を追う5回先頭で、マギーは日本ハム木佐貫の139キロをフルスイング。外角を狙った球が、真ん中に入ったのを見逃さなかった。左翼方向へ高く上がった打球は失速することなく、スタンド上段へズドン。メジャー通算61本塁打の力を見せつけたが「やっと1号を打つことができてホッとしたよ」と正直に打ち明けた。
パワーばかりが印象に残ったが、過程にも、らしさが詰まっていた。3球で1ボール2ストライクと追い込まれたが、そこからはボール球を振らなかった。4球目、低めのフォークにバットを振り掛けたが、ハーフスイングで止めた。5球目、外のボールになる直球を見逃した。フルカウントに持ち込んだことが、木佐貫の失投を呼んだ。高い選球眼のたまものだ。
2回には左中間二塁打。9回には右前打で、3安打猛打賞。再び、打率を4割に乗せた。6回2死満塁の絶好機は中飛に倒れたが、捉えた打球が野手の正面を突いたもの。「良い状態で振れている」と好調を自任した。もっとも、チームは敗れた。「勝つことが一番大事。自分が5打席凡退でも、勝てればいい」と嘆いたのも、チームプレーを求めるマギーらしかった。
象徴的なシーンがあった。9回に右前打で出塁した後だ。続く銀次の二ゴロに、二塁へ猛然とスライディングした。タイミングは、どんなに頑張ってもアウトだったが、塁の手前で両腕を大きく振り上げて滑り込んだ。併殺阻止を狙ったプレーだった。銀次は一塁に残った。得点にはつながらなかったが、星野監督は「ああいう姿勢を見習わないといけない」と、他の選手の手本と指摘した。
球場の去り際、マギーは「悔しい結果だ」と言った。今日からは地元仙台で首位西武と戦う。全力で、行く。【古川真弥】



