<阪神3-0巨人>◇11日◇甲子園
誰だ、ブルペンが不安だとか何とか言ったのは。力投榎田が2死一、二塁とした8回。阪神ベンチは迷わず福原忍投手(36)にスイッチ。前日22球をオール直球で抑えたベテランは、一変してカーブ攻めで長野を凡飛に打ち取った。9回は新守護神久保康友投手(32)。こちらはわずか9球、2三振の3者凡退で、プロ初セーブをマーク。ちょっと年配の「勝利の方程式」も、なかなかいいんでねえの。
3戦連続G完封のメモリアルは、新守護神の記念日にもなった。3点リードの9回、セーブがつく場面でマウンドに上がったのはストッパー久保だった。最後は4番村田のバットをフォークで空を切らせ、歓喜の輪の中心にいた。プロ9年目で初セーブをマークした32歳は、いつものように淡々としていた。
久保
(セーブの意識は)特に何もないです。点差もありましたしね。良かった。気持ちは常に行くと思っている。これから何試合もありますし、普段どおりに。
省エネ連投だ。延長12回引き分けだった前日10日は、同点の9回に登板。3人を7球で封じた。この日も先頭脇谷を144キロ直球で空振り三振、坂本は二ゴロ。村田を含めて、9球で仕留めた。カブス移籍した藤川の「火の玉」とは違う変幻自在のスタイルで、少しずつ調子を上げる。
クローザー「K」につないだのは、セットアッパー「F」だった。8回、完封ペースだった榎田が2死からピンチを招いた。実松の二塁打、代打阿部への四球で一、二塁となり、バッターは長野。長打で同点の局面を託された。カーブを2球続けて中飛でしのいだ。前日は1イニング、全22球を直球で通したが、一転しての変化球攻め。和田監督も、うなる駆け引きだった。
和田監督
昨日の投球が伏線でね。藤井と考えていた。ああいう場面での登板がこれから増えていくけど、安藤を含めて信頼を持って送り出している。
10日に2イニングを抑えた安藤を加えた「AFK」が、存在感を増してきた。先発だけじゃない。終盤の虎投は、渋くてキラリと光るベテラン右腕連合が支えていく。【近間康隆】



