<阪神4-0DeNA>◇14日◇甲子園
阪神和田豊監督(50)が初勝利を挙げた藤浪を称賛した。勝利の直後、ベンチ前で藤浪との記念撮影に応じ、ウイニングボールを手に取ると自分のポケットに入れようとした。藤浪の苦笑いを引き出すジョークで喜びを表現した。昨秋ドラフトで4球団競合の末に左手で運命を引き当てた“金の卵”が記念すべき初星。いつも冷静な指揮官もさすがに、はしゃいでいた。
「ゲームに入る前のブルペンでは暴れていたという報告を受けていたから心配したんだけど、マウンドに上がったらしっかり投げていた。甲子園のマウンドが合うんだろうね。4、5、6(番打者)に対してもまったく引くことなく、思い切りいっていた。言うことないです」
ドラフトの赤い糸で結ばれてから、満員の甲子園で勝てる投手、球界を代表する投手に育ってほしいという願いを語っていた。それが早くも実現した。
「特にブランコあたりにストライクゾーンで勝負できる投手は少ない。どんどん投げていっていた。まだ、怖い者知らずだけど、今はそれでいい。自分の持っているものを出していってくれればいい」
6本塁打でリーグトップのブランコに直球1本でぶつかっていった気迫に目を細めた。周囲からは賛否両論あった高卒新人の開幕ローテ入り。決断した指揮官はどこまでも藤浪の力を信じていた。
「タイガースファンが待ち望んでいた1勝だと思うし、甲子園で初勝利したというのも、彼の持って生まれたものだと思う」
デーゲーム連敗も4で止めた昼間の初笑い。和田監督勝負の2年目は“甲子園の申し子”が快進撃への切り札になるかもしれない。【鈴木忠平】



