<ロッテ0-3ソフトバンク>◇28日◇QVCマリン
20歳右腕が3連敗の悪い流れをストップさせた。ソフトバンク武田翔太投手が、ロッテ戦で7回1/3、5安打無失点で今季2勝目を挙げた。連敗中は先発陣が5回持たずにマウンドを降りていた。開幕からローテーションを守り続けるのは大隣と2人だけ。2年目ながら柱としての自覚で8回途中まで力投し、チームは4位に再浮上した。
3点を援護してもらった直後の7回、武田はこの日最大のピンチを迎えた。連打で無死一、二塁。マウンドに来た細川に「真ん中に投げろ」とポンと尻をたたかれた。4番ホワイトセルに2ボール1ストライクからフォークで勝負。同点弾かと思われた大飛球は右翼フェンスの前で失速し、吉村のグラブに収まった。腕を振って低めに投げた分、もうひと伸びを許さなかった。後続も断ち、20歳右腕は「ヨッシャーッ」と叫びながら笑顔でベンチへ戻った。
7回1/3で救援陣に託したが5安打無失点で、自身2連勝。先発としての役目を果たした。「バラつきもありますが、細川さんの配球に助けてもらいました」。この日も突然、ストライクが入らなくなった。それでも根気よくカーブを投げ続けフォームを修正。5試合登板で両リーグワーストの20与四球だが、この日は1つだけ。自滅しなかった。
昨年の8勝以上の成績を残すために、フォームを改良中だ。「下半身の使い方が昨年と違う」と答えは出ずキャンプからずっともがいている。3月18日には投手陣練習を行った神宮室内で、たまたまヤクルト投手陣を指導していた広岡達朗氏の姿を見つけた。同氏の教え子である高山、郭泰源両コーチとともに武田は出向いた。内野手のスナップスローのような投げ方を学んだ。少しでもプラスになればと貪欲な姿勢を貫いている。
秋山監督も「この前からだいぶよくなってきた」と認める。前回、今季初勝利を挙げた21日オリックス戦から、力強さが出てきた。重心を低く意識した。この日までつかんだ感覚を忘れないように調整を続けた。
柱には2軍でフォームを作り直す時間はない。微調整を重ねながら、1年間ローテーションを守りきる。3日に20歳になったばかりの右腕は、立場を十分に自覚している。【石橋隆雄】



