「日本生命セ・パ交流戦」の表彰選手が19日に発表され、各リーグから1人ずつ活躍が目立った選手に贈られる日本生命賞(賞金100万円)はセが阪神能見篤史投手(34)に決まった。

 ミスター完投は巨人追走でも投げきる!!

 阪神のエース能見が、セ・パ交流戦の日本生命賞を受賞した。交流戦は5試合に投げて3勝1敗、防御率2・13の安定ぶり。3完投は12球団トップだった。

 「初めてなので、うれしいです」。5月の月間MVPに続くタイトルにも、表情を引き締めた。もちろんあくまで通過点だ。明日21日からリーグ戦が再開。自身は2カード目の初戦、25日中日戦(富山)で先発する予定。甲子園練習ではロングダッシュを繰り返した。「先のことを考えずに1戦1戦、しっかりやることが大事。余裕と思っていたら簡単にやられる」と話した。

 首位巨人とは2・5ゲーム差。首位取りの原動力となるのが能見だ。

 25日に先発したあとは7月2日からの巨人3連戦(甲子園)の初戦に投げる見通しだ。今季の巨人戦は2勝1敗、防御率1・88と好相性だ。「まだ半分も終わっていない。これからまだ、いろんな戦いがある。巨人だけじゃない。僕だけでなく、投手がしっかり抑えていかないといけない」。首位チームを追い抜くためにも、ナインの先頭に立って左腕を振るう。