<楽天2-13ソフトバンク>◇21日◇郡山

 地方球場の鬼だ。ソフトバンク先発の摂津正投手(31)が3連勝でチームトップの7勝目。地方球場での先発は6度目だが、無傷の5連勝となった。「最低限の仕事はできたかと思います。野手の皆さんが点をとってくれたことに感謝です」。大量援護にも守られ、6回7安打1失点と粘った。楽天には昨年から6連勝となった。

 マウンドの硬さや高さに影響を受ける投手が多い中で、不慣れなマウンドでも勝てるのは対応力だ。郭泰源投手コーチは「慣れないマウンドだと思うが、うまく調整できる能力も持っている」と話す。得意球のシンカーの握り方も、その日の調子に合わせて微妙に変えたりしている。

 初回は2四球と不安定な立ち上がり。2回以外は毎回走者を許したが、4回の細川の悪送球による最少失点にとどめた。投球内容には不満なのか首を左右に振ってコメントしなかったが、リーグ再開の試合で、先発の柱がきっちりと役割を果たした。【大池和幸】