<日本ハム6-1オリックス>◇7日◇札幌ドーム

 日本ハム大谷翔平投手(19)が、拍手と歓声を一身に受けた。1人でお立ち台に上がり「今日はいいところで打ててよかったです。(投打)どっちも楽しいです。どちらもレベルの高い中でやらせてもらって、毎日が新鮮です」とファンに語った。3日前、2勝目を挙げて投手として向けられたマイクとは、また違う感慨があった。

 1点リードの3回2死満塁。西が投じた初球、外角低め143キロの速球を振り抜き左中間を破った。満塁は“4度目の正直”だった。第1打席でも無死満塁の好機に一ゴロに倒れるなど、この打席まで3度の満塁機が巡ったが、いずれも凡打だった。続けざまの機会に「ここでつぶしたらチャンスはないと思った」と、危機感を持って打席に入った。好機で結果を残し「1打席目に打ちたかった。その分、よかった」と喜んだ。25安打中13本が二塁打。ミスターダブルの本領を発揮した。

 前日6日は初めて「早上がり」を指示され、試合中にユニホームを着替えて、球場を後にした。寮に帰ると、テレビの画面では先輩たちが0封負けを喫していた。疲労を考慮されての措置だったが、チームの力になれなかった悔しさがこみ上げた。一夜明けたこの日、午前9時40分ウオーミングアップ開始のデーゲームにもかかわらず、早出でブルペンにこもり、早朝からマシン打撃を行った。「昨日の分も、打ててよかったです」。素直に、喜んだ。

 7試合ぶりに就いた右翼の守備では、6回無死一塁からの右前打で、三塁を狙った一塁走者バルディリスを、ツーバウンドの返球で刺し、ピンチの芽をつみ取った。「ちょっとひっかけたんですけど、余裕を持っていけました」。チームは連敗が止まり、再び4位に。5日で19歳になって最初のスタメン出場。滑り出しは最高だった。【本間翼】