<広島0-4阪神>◇7日◇マツダスタジアム

 頼れるリードオフマンが「快気祝い」のダメ押し打だ。体調不調だった阪神西岡剛内野手(28)が、3試合ぶりに1番二塁の定位置で戻ってきた。9回、1点を追加してなおも2死満塁。ミコライオの高め152キロをはじき返し、速い球足が三遊間を破った。4点差にする勝負強さ満点の復帰即適時打だ。

 「いい当たりが正面で、いつになったら抜けるのかと。今日の1勝は価値ある1勝。エースから勝ったのは勢いに乗りやすい。試合が始まってから、全員で、今日は絶対やり返すと言ってたんです」

 相手の先発は今季3戦全敗、23イニング無得点だった前田健だった。何度も負けるわけにはいかない。チームを鼓舞し、1回の遊ゴロから全力で一塁を駆け抜けた。3回と5回は、いずれもとらえたライナーが野手の正面。不運で終わらせず最後に仕事をした。

 広島入り後に体調を崩した。5日は点滴治療もした。和田監督は「まだ完全には戻っていないけど、志願してきた」と先発復帰の理由を明かした。大阪桐蔭の後輩藤浪の不安を感じると、すかさずマウンドへ駆け寄った。数字だけでは現れない大きな戦力が、猛虎打線に帰ってきた。【近間康隆】