新フォームでいける!

 前半戦完投締めだ-。阪神藤浪晋太郎投手(19)が8日、自身初となる完投へ意欲を見せた。前日の広島戦(マツダスタジアム)では6回無失点で、前田健に投げ勝った。42日ぶりの白星となる5勝目を手にした怪物右腕は、さらなる高みへと目を向けた。

 「しばらくはこれでいこうかなと思います」

 勝利から一夜明けた、この日、沖縄セルラー那覇で汗を流した藤浪は新投法への手ごたえを口にした。「脱力」をテーマにして、上げた左足をグラブでポンとたたくようなフォームにした。巨人杉内をイメージしたスタイルで制球が安定。球界を代表するエース前田健との投手戦を制した。開幕から、ここまで首脳陣の方針もあって、完投はしていないが、前日は手ごたえがあったという。

 「もちろん、最後までいくつもりではいました」

 7回の阪神の攻撃中に豪雨で62分間の中断があったため、交代となったが、本人の中では9回までのシナリオは描けていたという。

 「(先発投手として)長いイニングを投げたいというのはあります」

 次回登板は14日DeNA戦(甲子園)が予想される。高校時代から、いまだ、負け知らずの聖地で前半戦を締めくくる。そして、そのマウンドを最後まで守りきることができれば、怪物新人にとって最高のハーフターンとなるだろう。

 【鈴木忠平】