<楽天1-4日本ハム>◇10日◇Kスタ宮城

 日本ハムの二刀流ルーキー大谷翔平投手(19)に、1号の2ラン本塁打が飛び出した。大谷の父徹さん(51)は幼少のころから二人三脚で築き上げた、「内角球を右方向へ」という基本に忠実な打撃が初アーチの根底にあると明かした。

 大谷の父徹さんは、間一髪で息子のプロ初本塁打を見届けた。勤め先から自宅に戻ったのは午後7時前。「中継を見始めたらすぐに打ったので、何とか見られて良かったです」と喜んだ。続けて「どちらかと言えば中距離ヒッター。あいつにしては(打球が)高い方」と初アーチの感想を語った。

 これまで、左中間方向への比較的低い打球が多かった。高校時代も「左中間に強い打球を打ちたい」と話していた。今回は右翼席へ運んだが、捉えた球は内角球。「内角はライト、真ん中はセンター、外角はレフト」という、来た球を逆らわずにはじき返すという父のシンプルな教えが根底にあるのだろう。

 「小さい時から、全然変わらないんですよ」と父徹さん。プロでも高い評価を受ける打撃フォームは、親子二人三脚で作りあげた。徹さんは社会人野球の三菱重工横浜でプレーしていたことがある。1、2番を打つことが多かったという。「左中間方向に打てば、シングルの当たりが二塁打になることもある」という体験もあり、自身が水沢リトルで監督を務めていた時から「左方向にヘッドを立てて打て」が基本だった。全体練習前に2人でグラウンドに行き、トスやティー打撃を繰り返した。

 今でも、テレビ中継でスイングを見て同様のアドバイスをメールで送っている。「全然返事を返してきませんけど」と笑う。2人で築き上げてきたスイングには、会話を介さなくてもわかり合える信頼関係があるのだろう。【今井恵太】