虎には渡さん!

 オリックスがアーロム・バルディリス内野手(30)と李大浩内野手(31)の両助っ人と近日中に残留交渉を行うことが22日、分かった。両選手には阪神が獲得に興味を示している経緯もあり、引き留めに全力を注ぐ。関西移籍は許しません!

 シーズン中からじっくりと交渉を始め、まとめて口説き落とす。球団関係者は「当然必要な選手だし、来季も一緒に戦ってほしい。与える影響も大きい」と、勝負強い打撃と真面目な練習態度を評価。プライベートでも仲のいい両選手を抱え込みたい考えだ。

 好条件を提示し、最大限の誠意を見せる。「日本で長くやりたい」と話すバルディリスには、今季の推定年俸5000万円から倍増となる年俸1億円を提示するとみられ、複数年契約の準備もある。李大浩には異例の大型契約を提示する予定で、流出阻止に手を尽くす。

 忍び寄る虎の陰?

 を振り払う。「4番一塁」を補強ポイントに掲げる阪神は、李大浩を高評価。また09年まで在籍し、守備力と勝負強い打撃を持つバルディリスにも興味を示している。もちろんオリックス関係者は「本当のところは分からないが、うちに優先権があるので、うちはうちでやるだけ」と手放す気はさらさらない。

 オリックスは21日に新外国人ミルズとフェルナンデスの獲得を発表したばかり。助っ人10選手の大所帯だが、2選手への信頼は別格。本社が50周年を迎える14年シーズンに不可欠な戦力として、異例の早期交渉から引き留めを図る。