<オールスターゲーム:全パ3-1全セ>◇第3戦◇22日◇いわき

 広島大竹寛投手(30)が、4度目の球宴で3回を1安打無失点に抑えた。マツダオールスターゲーム2013は、東日本大震災の復興支援試合として福島県いわき市のいわきグリーンスタジアムで第3戦を行った。全セ2番手の大竹は2失点した昨年のリベンジを果たし、初めて敢闘選手賞を受賞。球界のお祭りで刺激を受け、24日からスタートする後半戦に弾みをつけた。

 大竹が昨年のリベンジを果たした。投じたのは、ほとんどがストレート。最速143キロをマークした。夢舞台ならではの真っ向力勝負で、3イニングを西武浅村のヒット1本に抑えた。3回を投げたのは球宴で初めて。4回には全パの4番、日本ハム中田から球宴自己初の三振を空振りで奪った。阪神新井貴の好プレーでピンチをしのぐなど、バックにも助けられた。

 大竹

 しっかり腕を振って投げられた。3イニング目は先頭打者を出してしまったが、新井さんのおかげでゼロに抑えられました。感謝しています。(三振は中田が)力んでくれたんじゃないですか。

 昨年は2回1/3で5安打を浴び2失点した。「昨年はボコボコに打たれたので、粘っこく行こうと思っていました」と、昨年の悔しい思いを晴らし笑顔だった。

 観客席では、招待された約4000人の福島県の球児が見守っていた。昨年の岩手での試合時は、少年野球でプレーする子どもが震災で練習場所が使えなくなったという作文を読むのを聞いた。

 自身の祖母も被災地からは遠いものの、福島県に住んでいる。親戚には地震の影響で苦労した人もいる。大竹にとって、震災は決して人ごとではなかった。

 「野球を通じて、夢じゃないけど、少年野球の子どもたちにもそういうのを感じてもらえたらと思う。せっかく東北で試合をするのだから、笑顔になれるような試合になれば」

 勝ち投手の可能性もあったが、全セは終盤に逆転負け。それでも初の敢闘選手賞をゲットした。24日からの後半戦で大竹は26日からのヤクルト3連戦(マツダスタジアム)で登板する見込み。5月22日以来勝ち星がないが、トッププレーヤーたちとの濃密な時間を過ごし、刺激を受けた大竹が後半戦の主役になる。