敵は己にあり!!

 阪神西岡剛内野手(28)が今日24日ヤクルト戦(神宮)から始まる後半戦に気合を込めた。球宴のゲームセットの瞬間、西岡はスイッチを切り替えた。いつまでも夢心地に浸らない。首位巨人を2・5ゲーム差で追うが、視界にとらえるのは移籍1年目での優勝だけだ。

 西岡

 ここから本当の厳しい戦いになる。ここが中間地点。マラソンにたとえるなら、オールスター期間に水分補給して、どうラストスパートで駆け引きするのか。9月終わりに笑えるか、泣いて涙を流すのか。

 シーズン佳境は、他球団の順位変動が気になるものだが、敵陣を度外視する。逆転優勝を果たすために大切なポイントを説く。

 西岡

 目の前の巨人を倒さないといけない。下(のチーム)は10ゲーム差、開いているけど、気を許して負け出すとひっくり返ることもある。でも、1位とか周りの順位にいるチームを見るのではなく、自分のチームを全員がしっかり見ること。自分のチームが勝てば、周りを気にしなくていい。己のチームに勝つのをテーマにしたい。

 実は、西岡は逆転Vの経験者だ。ロッテ時代の05年は前半戦を終えて首位ソフトバンクに4・5ゲーム差の2位も後半戦で抜き去った。逆転優勝に大きく貢献した男は鉄則も説いた。

 大型連敗は禁物。「厳しい連敗が続いたりは100%ある。苦しいときに踏ん張ってチームを立て直すかがカギ」。8月は甲子園を高校球児に明け渡し、長期ロードに出るが「阪神に入って初めて死のロードを味わう。勝ち越したい」。まずは8月終盤までの長期遠征を全力で突っ走る。この日、前日22日の球宴で右足に自打球が直撃した西岡も普段通りに力強く歩いていた。夜は都内での決起集会で結束を高めた。思えば、3月末の開幕戦も神宮で猛打賞発進だった。同じ舞台で逆転Vに向けて鋭く切り込んでいく。【酒井俊作】