<ヤクルト0-12阪神>◇24日◇神宮
阪神のランディ・メッセンジャー投手(31)が大勝の「助演男優賞」に輝いた。1回5点の援護があっても、スキを見せない。先頭山田を内角高め直球で空振り三振に抑えると、早くも全開モードだ。2死後にはミレッジを151キロで空を切らせた。
「いろんな球種を交ぜることを考えていた。初回に点数をもらって、勢いに乗ることができたね」
直球でグイグイ押してファウルでカウントを稼ぐ。この基本スタイルに鋭いスライダー、落差のあるカーブ、直球と見分けがつきにくいフォークを織り交ぜる。この日は右打者を無安打に抑えた。的を絞らせず、寄せつけなかった。5回には3アウトすべてを空振り三振で奪う。気づけば、今季最多の10奪三振。7回無失点の快投でワンサイドゲームを引き締めた。
前回登板は前半戦の最終戦、17日巨人戦(甲子園)だった。満を持して中継ぎ登板したが、2死しか奪えず5失点。予想外の乱調にも、まったく意に介さない。「あの時も自分はいい球を投げていたと信じているんだ。運がなかっただけと開き直っていった」。日本球界4年目に入り、気持ちの切り替えを覚えたのも活躍の秘訣(ひけつ)だ。球宴中はリラックス。「スイミングに行ったよ」と話すなど、家族サービスに徹した。登板前夜はナインとの焼き肉の決起集会に参加。心身をリセットして好結果に結びつけた。
今季、ヤクルト戦は5戦4勝。またも「ツバメキラー」ぶりを見せつけた。チーム最多の9勝目を挙げ「大台」にも王手をかける。阪神の外国人が3年連続2桁勝利を挙げれば、キーオ(87~89年)以来だ。偉業は近づくが首をかしげる。「自分にとって、いいシーズンじゃない。いい方に向かうよう、いい球を投げることだけさ」。防御率3・58に納得がいかない。7月3勝の夏男がV戦線に仁王立ちする。【酒井俊作】



