<巨人2-11広島>◇25日◇東京ドーム

 広島のエース前田健太投手(25)が、東京ドームでのチームの連敗を「14」で止めた。7回を投げ、ボウカーの2ランによる2失点に抑え8勝目。前田健自身も10年以来、同球場で3連敗中だったが、打線が2回に8点を奪うなど大量11得点で援護し、不名誉な記録をストップ。ここから再び上昇気流に乗る。

 これが、エースの仕事だ。前田健が広島の不名誉な記録をストップした。巨人打線を相手に7回を2失点にまとめ、8勝目をゲット。東京ドームでチームは2年越しで14連敗中だったが、エースらしい投球で止めて見せた。

 前田健

 逆に、そこまで悪いんなら、割り切れるというか、それなら自分が止めようと思った。点差があったので、できればゼロに抑えたかったですけどね。

 バットを持っても仕事をした。2点を先制した2回無死満塁で、巨人宮国の初球を右中間へ2点二塁打。この回8点というビッグイニングに打撃で加わった。

 前田健

 (タイムリーヒットは)結果的に大きかったかもしれません。思い切りいけてよかった。

 前田健自身も、10年8月に勝ってから東京ドームでは3連敗中だった。だが「この球場に悪いイメージはないですね」と気にも留めていなかった。

 自信があるから、揺るがない。今年もオールスターに出場したため、調整法が通常とは違った。先発投手として、登板2日前にブルペン入りするなど、いくつかのトレーニングがルーティンになっている。だが、球宴1戦目で登板してからは、ここまでほぼノースローという異例の調整だった。ダッシュなどのトレーニングも不足気味だった。

 前田健

 確かに、いつもは準備して試合に入るので体の状態としては若干キレがなかったかもしれません。でも、投球で狙ったところに行かないとか、そういう影響はなかったです。

 この試合で5号2ランを放った新外国人キラとは、よく話をする。キラはゴルフ好きでゴルフクラブは米国から送ったが、ゴルフバッグがないと聞いて、バッグをプレゼントした。この日の1発はキラからの返礼でもあった?

 前田健は笑いながら「もう少し打ってもらいます」と“おかわり”を要求。陽気なエースで不名誉な記録を止め再びCS争いに殴り込む。【高垣誠】