<ソフトバンク5-2楽天>◇25日◇ヤフオクドーム
やはり「勝利の女神は浮気者」だった。球団史上最多となる貯金14を逃した楽天星野仙一監督(66)は「そうそう。あそこだ」と、4回の拙攻を振り返った。0-1で迎え、先頭銀次からの4連打で2点を奪い逆転。その直後、落とし穴にはまった。
無死一、二塁で、島内はソフトバンク帆足の初球に犠打を試みた。だが、低めのボール球にバットを引いた。この時、二塁走者マギーが大きく飛び出しているのを、捕手山崎は見逃してくれなかった。二塁に送られ、マギーは戻りきれずにけん制死。さらに、島内は遊ゴロ併殺。直前の押せ押せムードが、あっという間にしぼんだ。帆足を一気に攻略できるチャンスを手放し、立ち直らせた。6回、7回にも併殺打があり、合計4併殺。すると、7回に小山伸の2失点で逆転され、8回には斎藤が松田に駄目押し2ランを浴びた。
星野監督の持論の1つ「勝利の女神は浮気者」が、もろに出てしまった。たとえ勝っても、つまらないミスに厳しいのには理由がある。「勝利の女神は浮気者なんだ。変なプレーをすると、すぐ相手に振り向く。ミスをすると、なんだか不吉なものが、こっちのベンチに来る気がするんだ」という。ミスをすれば“流れ”を失うということ。だから、ミスが致命傷にならずに勝ちを拾ったとしても、見逃さない。試合後、担当コーチを通じて選手に指摘し、同じミスをしないように意識付けを繰り返してきた。
この日は、1つの走塁ミスが負けにつながった。「4つも併殺。向こうに流れが行っちゃう」と、お手上げだった。連勝は逃した。ミスを繰り返さず、また女神を振り向かせるしかない。【古川真弥】



