<ヤクルト11-1阪神>◇25日◇神宮

 神宮は鬼門なのか…。阪神藤浪晋太郎投手(19)がプロ初黒星を喫した地で、自己最短タイの4回KOだ。後半戦初陣で4回3失点降板で4敗目。同球場はデビュー戦だった3月31日に負けているが、再び苦い思いを味わい、初の日曜以外の登板を飾れなかった。首位巨人との2・5ゲーム差が変わらなかったのが救いだ。

 重々しいムードを変えることができなかった。藤浪が後半戦の初陣で沈んだ。同点の4回、両腕を振りかぶっても、下ろす角度が一定しない。森岡に4球連続ボールで四球を与えると8番の相川に痛打を浴びた。不用意な真ん中直球を完璧に捉えられる。左翼に勝ち越し2ランを浴び、不安定な内容に終わった。

 「余計な力みが出て投球のリズムも悪くなってしまいました。序盤から良くなかったです。(相川には)甘く入りました。たまたま甘い球が下位の打者にいっているのだと思います」

 今季の被本塁打は7本だが、7番以降の下位打線に4発浴びている。スキを見せないのも、勝ちきるために必要な要素だろう。本調子でなくても試合を作ってきたのが前半戦だった。だが、20日の球宴第2戦登板から中4日で精彩を欠く。打線が先制しても、粘れない。1回2死一、三塁で川端に直球を右前へ運ばれ、同点に戻された。7日広島戦(マツダスタジアム)から、左膝にグラブをポンと当てる投球動作を継続するが、中西投手コーチは微妙な狂いを見抜いていた。

 「中4日は関係ない。ブルペンから良くなかった。リズムがなくボール1つ1つにつながりがなかった。左肩が入って、横振りになっていた。フォーム的にも立ち直る気配を感じなかった。あれ以上投げさせていったら防御率も悪くなる」

 普段は球速150キロ前後を計測するが、この日は140キロ台前半も目立った。首脳陣も早々と決断し、今季最短タイの4回3失点で降板させた。球宴では広島前田健と話し込み、一流の野球観に触れた。23日には「夏男のタイプだと自分の中では思っているので、自分のピッチングもこれから調子が上がっていくと思います」と胸を張った。球宴明けの一回り成長した姿を見せるはずが完敗した。

 和田監督も「いつもは投げながら、フォームの修正をしていくんだけど。(疲れも)やっぱり多少あったかもしれない」と首をひねった。中4日登板は5月21日の四国ILplus選抜との試合に登板後、同26日日本ハム戦で先発していたが経験は実を結ばない。自身2連勝中だったが、今季4敗目。3月末のデビュー戦の舞台でまたも負けた。10勝を目指す後半戦は手痛い黒星スタートになった。【酒井俊作】